解説
「信徒は聖餐に陪することを得」の定めが抹消され、陪餐会員と未陪餐会員の名称が採用された理由。 確かに教規第138条の未陪餐会員の定義において「幼児で父母の信仰に基づきバプテスマを領し、まだ聖餐に陪しえない者をいう」との表現がなされています。…
教憲前文の第3項 くすしき摂理のもとに御霊のたもう一致 わが国における30余派の福音主義教会およびその他の伝統を持つ教会は、それぞれ分立して存在していたが、1941年(昭和16年) 6月24日くすしき摂理のもとに御霊(みたま)のたもう一致によって、おのおの…
教憲前文の第2項 見える「聖なる公同教会」が志すもの この教会は見えない教会として存在するとともに、また見える教会として現存し、主イエス・キリストをその隅の首石(おやいし)とし、使徒と預言者との基の上に建てられ、代々8(よよ)主の恩寵(ちょ…
教憲前文の第1項 (「聖なる公同教会」の定義)の確認 神は万国万民のうちからキリストに在って聖意(みこころ)に適う者等を召して、これを聖別し、恩寵(ちょう)と真理とをあらわして、聖霊による交わりに与らしめたもう。これがすなわち聖なる公同教会…
日本基督教団の教憲の前文は、以下の3段落によって構成されています。そこには公同教会とは何であるか。見える教会として現存する教会の志すものは何であるか。日本基督教団がどのように成立したかが説明され宣言されています。『先例集5』によると、19…
長い夏休みをしてしまいました。涼しくなってきたので、またがんばります。 教憲の逐条解説の最初に、前文からと準備をしてきましたがその前に、制定と改定の履歴をチェックして見ましょう。 教憲の制定・改定履歴を「先例集」などでチェックして見ましょう…
先日「日本基督教団信仰告白」の文理解釈についての解説を書きました。 その時に思ったことがありましたので、以下に私の「信仰告白」とのかかわりの思い出を記して疑問・問題提起をして見ます。私は小学生の時に教会学校に行くようになり、大人の礼拝には中…
このブログにおける私の教憲教規の解説に対して、コメントを下さった方がありました。 7月11日の記事『まず最初に「日本基督教団信仰告白」の文理解釈から』に対するコメントです。 議事分のホームページに公開されていた記事をお示しくださった上での対…
教憲の逐条解釈のはじめとして「日本基督教団信仰告白」を取り上げます。 「日本基督教団信仰告白」は、『日本基督教団 教憲教規および諸規則』に於いて「教憲」の前に配置されています、それは日本基督教団に所属する教会・信徒にとって大切な基準は、「聖…
皆さんは、教憲教規の制定の目的は何と理解されていますか。そのような事は考えたことも無い方も多いかもしれません。教憲教規は教会の秩序を守るために定められているので、その目的など考える必要はなく、ただ忠実に守れば良いと思っている方が多いと思い…
教憲の逐条解説に入る前に、決まりの配置に関しての考察から入りましょう。 『日本基督教団 教憲教規および諸規則』の目次を開いてください。 日本基督教団信仰告白 教憲 生活綱領 日本基督教団成立の沿革 教規 教規施行細則 事務局規定 順番に並んでいます…
最近少しずつこのブログへのアクセスが増えています。 現在の日本基督教団の状況の中、教団の一部の強権的な方達のあまりにもひどい教憲教規の解釈に疑問をもたれた方達からのアクセスではないかと思っております。このブログと平行して整備してゆくつもりの…
「福音と世界」2009年6月号に掲載された、戸田伊助先生の「私の聖餐論」はぜひ読んでください。 これはすばらしい祈りです。 戸田先生は「日本キリスト教団は只今「未受洗者の陪餐」をめぐって紛糾しています。この問題に関して、ここに小生の只今の見解と…
教会全体で聖餐に対する学習を積み重ね、準則に素直に従って作られていた教会規則の第8条を削除する教会規則変更を教会総会で決定し、教区議長の承認を受けた後に、教団議長から教区議長承認に対する不同意の表明を受けた紅葉坂教会の場合にはどうなるので…
さて5月10日の記事の続きです。 教団が参考として準備した準則に従って教会規則を作成されている教会において、聖餐式において未受洗者への配産がなされた場合にはどのようになるか、検討してみましょう。以下の見解は安田の解釈・見解ですから、反論や異…
準則をめぐる判断を開設してゆく上で、すでに確定したと思われている先例集における準則に関する判断に触れないで進めることは出来ません。私の読んだ範囲では、1990年ごろ以降の信仰職制委員会の答申には、本当に教憲教規の文章を読んだ後で判断したと…
タイプ3の準則は、規則の例文としての準則です。教団の2つの準則はこのタイプです。 このタイプの特徴と必須条件は以下の2点です。 上位規定で、その規則において定めるべき項目が明示指定されている事。 下位機関でその準則を参照し(もしくは参照しない…
タイプ2の準則は、組織のサービス機関(役所・組織の職員や責任者等)が守るべき服務態度についての準則です。日本語としての意味「規則に従う事」という内容をもっともストレートに受け止めたタイプといえます。 日本銀行の「服務に関する準則」、国税庁の…
タイプ1の準則は、準則自身が「物事についての具体的な規則」としての強制力を持つタイプの準則です。現在の教団の信仰職制委員会は教会規則(準則)をこのタイプの準則として、準則違反は教憲教規違反との立場を取っていますが、このタイプの準則は、世間…
皆さんは、教団の一部の人たちの教憲教規を守れの大合唱の中で、準則第8条違反であるとの恫喝に対して、なんとなく反論は出来ないと思われているのでは有りませんか。その呪縛から解き放たれるために、「準則」とは何かを、まず日本語の意味から、次には法律…
表題の私の主張に接して、そんな馬鹿な!、「日本基督教団○○教会」規則(準則)は、日本キリスト教団出版局発行の『日本基督教団 教憲教規および諸規則』に掲載されているから、ちゃんとした教団規則であると主張される方も多いかもれません。それらの方で、…
「日本基督教団○○教会」規則(準則)(以下では「準則」と記する)に単純に従うと教規違反になります。皆さんの教会の教会規則は大丈夫ですか。 今、教団の中で問題になっている「正しい聖餐」との山北教団議長発言をはじめ、教団の中に教憲教規をちゃんと守…